テスト①
- 鉛ディープサイクルバッテリー(AGMタイプ)100Ah
- Sinopolyリチウムイオンバッテリー100Ah
- オンリースタイルマルチインバーター2000W
- 負荷:白熱電球200W×6個(約1150Wh)
鉛ディープサイクル
- 低電圧防止アラーム:20分42秒
- シャットダウン:23分11秒
- 積算消費電力
(実際に取り出せた電力量):440Wh
リチウムイオンバッテリー
- 低電圧防止アラーム:53分39秒
- シャットダウン:54分11秒
- 積算消費電力
(実際に取り出せた電力量):1030Wh
低電圧アラームまで約2.6倍! 取り出せる電力量約2.3倍!
圧倒的にリチウムイオンバッテリーが優位であることがわかります。
1150Whの負荷をかけた場合、リチウムは1030Wh分の電気を使うことができましたが、鉛はたった440Wh分の電気しか使うことができませんでした。
消費電力の高い電気製品の方がより顕著な差が現れます。
テスト②
- 鉛ディープサイクルバッテリー(AGMタイプ)100Ah
- Sinopolyリチウムイオンバッテリー100Ah
- オンリースタイルマルチインバーター2000W
- 負荷:白熱電球200W×3個(約560Wh)
鉛ディープサイクル
- 低電圧防止アラーム:1時間10分49秒
- シャットダウン:1時間12分50秒
- 積算消費電力
(実際に取り出せた電力量):680Wh
リチウムイオンバッテリー
- 低電圧防止アラーム:2時間1分26秒
- シャットダウン:2時間2分6秒
- 積算消費電力
(実際に取り出せた電力量):1130Wh
低電圧アラームまで約1.7倍! 取り出せる電力量約1.7倍!
こちらの結果でも圧倒的にリチウムイオンバッテリーが優位であることがわかります。
560Whの負荷をかけた場合、リチウムは1130Wh分の電気を使うことができましたが、
鉛バッテリーはたった680Wh分の電気しか使うことができませんでした。
テスト③
- 鉛ディープサイクルバッテリー(AGMタイプ)100Ah
- Sinopolyリチウムイオンバッテリー100Ah
- オンリースタイルマルチインバーター2000W
- 負荷:白熱電球200W×1個(約199Wh)
鉛ディープサイクル
- 低電圧防止アラーム:4時間33分3秒
- シャットダウン:4時間34分17秒
- 積算消費電力
(実際に取り出せた電力量):910Wh
リチウムイオンバッテリー
- 低電圧防止アラーム:5時間37分9秒
- シャットダウン:5時間38分52秒
- 積算消費電力
(実際に取り出せた電力量):1120Wh
低電圧アラームまで約1.2倍! 取り出せる電力量約1.2倍!
消費電力200W程度の使用でも鉛ディープサイクルバッテリより1時間以上長く動作し、 実際に取り出せた電力量も大きな差があり、リチウムイオンバッテリーの優位性を示す 結果となりました。
バッテリーの時間率とは?
20時間率の100Ah12Vバッテリーを例にします。 100AhをWh(ワットアワー)表示にする場合、100Ah×12V=1200Whとなります。
考え方としては、100Ah(アンペアアワー)を20時間でわると100Ah÷20時間=5Ah
5AhをWh表示に換算すると 5Ah×12V=60Wh
(Whで考えると、20時間×60Wh=1200Wh)
20時間率の100Ahバッテリーは5Ah(60Wh)の電気製品を20時間使える。
使い切る。と言う意味です。
今回のテスト結果からも分かるとおり、消費電力1150Whや560Whの電気製品を使う場合、20時間率の鉛バッテリーでは一気の放電(電気を使うこと)ができないので表記されている
Ah(容量)分の電気を使い切ることができません。
5Ah(60Wh)の電気製品であればテストに使用した鉛バッテリーの容量100Ah(1200Wh)を全部使うことが可能です。
リチウムイオンバッテリーを時間率で表すと1時間率以上の性能があると言えます。
大電流での充放電ができるので100Ahのリチウムイオンバッテリーから1時間で100Ahの電気を取り出すことも可能です。
キャンプカーマガジンVol.42
小西先生が鉛ディープサイクルバッテリーとリチウムイオンバッテリーを使いエアコンや電子レンジで動作時間を実際に比較テストした結果が掲載されています。