「蓄電池・リチウムイオンバッテリー関連」カテゴリーアーカイブ

蓄電池各社の状況まとめ

リチウムイオン電池のエネルギーの高密度化が進んでいます。
EVのマーケットが大きくなり、各社の競争が激しくなっています。

HITACHI
電気自動車の走行可能距離を従来の2倍にする

高エネルギー密度型リチウムイオン電池の要素技術を開発

CSユアサ
従来比3倍のエネルギー密度をもつ次世代リチウム二次電池の放電に成功

 

NEC
高エネルギー密度の次世代リチウムイオン電池を開発~ 新規鉄マンガン系正極を開発し、従来比1.7倍のエネルギー密度を実証 ~

日産
日産、航続距離400kmのEVを数年内に投入-正極材を3元系に変更

東北大学
10倍以上の理論容量を持つ全固体リチウム電池開発に成功

 

CEATEC JAPANに出展しました。

CEATEC JAPANに出展しました。

今年より開始した「蓄電池のレンタルサービス」のプロモーションを兼ねてCEATEC JAPANに出展しました。

発電機の騒音やガソリンを使うことへの危険性を改善されたい方が多く、沢山ご来場頂きました。

 

CEATEC JAPANですが、大手家電メーカーはどこも4K押しでした。
TOYOTAは水素自動車「ミライ」を展示。
個人的には「燃料電池車」の普及には懐疑的です。燃料電池車の普及速度より、EVの高性能化、普及速度のほうが優っているのではないかと考えています。

 

 

 

テスラ モデルSのバッテリーパックを分解!

テスラモデルSにはパナソニックの18650というリチウムイオンバッテリーが数千個積まれており、最大で85Kwhという大容量を実現しています。

パッと見は単3乾電池を一回り大きくしたような形状です。

18650電池はノートパソコンや電気自転車、その他様々なバッテリーとして使われている汎用性の高いバッテリーです。
汎用性が高いということは、コストは安く、安全面でも信頼性が高いということ。
18650は韓国や中国、台湾など様々な国の多数のメーカーが製造している電池です。

ただ、電気自動車用のバッテリーとして18650を採用しているのは今のところテスラのみ。
何故テスラが18650を選択し、そのメーカーがパナソニックであったのかはこちらに詳しい経緯が掲載されています。

弊社でも18650を用いた蓄電池に関する情報を収集していますが、多数の電池を管理する技術の獲得が難しい!
テスラ モデルSのバッテリー管理はどういう方法で行っているのかとても興味深いのですが、テスラのフォーラムでモデルSのバッテリーパックを分解している投稿を見つけました。
大変興味深いです。

http://www.teslamotorsclub.com/showthread.php/34934-Pics-Info-Inside-the-battery-pack

以下、個人的な感想です。
全体写真を見て
数千個の18650電池を敷き詰めていることは知っていましたが、最初に見た感想は「隙間が多い。スペースに余裕がある」です。
電池の性能を維持、劣化させないために温度管理(特に冷却面)に気を使っているから?水冷用のスペースとしてこのような電池配列なのかもしれません。
電池をより効率的に温度管理できるようになれば、同じスペースにさらに多数の電池を設置することができそう。同じサイズのバッテリーパック内に100Kwh分の電池を搭載することもできる?

写真を見ながら1モジュール辺りの電池の数を数えてみると、
1列31本の18650が配列され、トータル14列
1モジュール辺り434本
写真を見ると合計15モジュール使われており、合計するとトータル6510本

BMS(バッテリーの管理システム)について
当初、電池1本毎に管理をしているのかと思いましたが、写真を見る限り1本単位の管理はしてない?ように見えます。電池の信頼性が高いことを根拠に、1本単位の管理はしてないのかも?
引き続き情報収集予定。